3月3日
今日はひなまつり
毎年のことながら、前日まで今年はいいかあ
めんどうくさー
と、いつもの心のセリフ・・・
で当日、朝ごはんを食べながら、食後のカフェオレを飲み干しつつ、
これも毎年のことながら
んー、やっぱり健やかなお雛様と女の子の健康を祈る行事だから
欠かせないーっ、かもっ
猛烈にスピードをかけて、洗濯掃除をすませ、
押入れの上段から、せっせとひっぱり出す。
で、完了。
1日飾りは、良くないし、
寒い東北地方には、4月3日に雛祭りをする地域もある
それに私のお盆は8月13日
お盆も、旧だから、雛さんも4月3日でもいかも〜
と、うちの雛さんたちは、父の悪態にもめげず、毎年同じセリフを聞かされる。
『だらしないなー、この家のお雛様はまだ、出ているのか。
子どもたちが嫁にいけないぞ。』
ははは、私の母も、自分で作った雛人形が可愛かったのか
だらしなかったのか、良くわかんないけれど
けっこう長いこと出ていた。
でも、私は一応、適した人物と一緒かどうかは別として
嫁にはいったから・・・・
と、屁理屈をこね、もう、アヤが生まれた時から、ずっーと
3月3日に雛さまたちを飾り、
4月3日までにしまえばいいやー。
で、で、で、、、、、ここからが、怖い話。
昨年も、そのつもりで3月3日に登場した。
だれもが知っている通り、3月11日に地震がきた。
いまわしき311
その日の夕飯に何を食べたのかは全く覚えていないのだが
父こと、じいちゃんがその日はたまたま、うちに向かっていて、
アヤとほぼ、同時刻に帰宅。
台所は冷蔵庫だけが、激しく前に出て、扉と中身がとびだしていた。
器は食器棚の中で割れていた。
交通手段が、麻痺しているので、ばあちゃんを一人、東久留米の家に残して
杉並区に我が家に泊まることになった。
部屋によっては、ひどい物の飛び出し方だったが、
お雛様のある居間も、となりの南側にある和室部屋はまったく
何事もない、前のままだった。
夕飯を、食べているとき。
アヤが
『ままっ!ひっー!』
お雛様を指差して、叫んだ。
えっ!
何!
『髪の毛が。お雛様の毛が・・・!』
いったん、人形、落ちたの?
じいちゃんと、アヤにきくと、お雛様はそのままで何もしてない
そう言うのだ。
そう、完全にお雛様の姫君の髪の毛が逆立っていたのだ。
それも激しく・・・・・・ボハーッと、逆さ気味。髪裾は切り揃ってなく、ばさばさ。
この姫様、相当怖かったのだろう。
その話をある、編集者Y氏にすると。
フツーの顔して、
お人形は魂が宿るから、良くある話よ。驚く話じゃないわよ。
そう、冷静にけろりというのだ。
ひぃ。
そのまま、そう、理解するしかない、まさしく非現実的な現実
昨年、お雛様をしまう時に、髪の毛に和紙をかぶせ、箱にしまった。
来年、修理に出してあげるね。
で、今日、出す時にアヤが、
『まま、姫の髪の毛が戻っていたら、それは、もっと怖いよねー』
そう言いながら、ニヤニヤしている。
(この人、義母がなくなった時、おばあちゃんはどこ?というので、
位牌になった、と教えたら、なんとその日から位牌と枕を並べて寝た子だ!!
義父の時は、自分の部屋にじいちゃんがいるよと、ニコニコしてるので、義妹が
ひーっッィと顔をこわばらせて、叫んでいた)
人形を桐箱から出し、袋をはがし、頭の和紙をジャーン
取り除くと、かなり、昨年の地震の時より、
落ち着いた髪の毛にはなっていたが、
少し変なので、4月4日に人形を作った会社、麻多呂さんに
オーバーホールに入院させようと思っている。
姫様はずーっと、綺麗でいないといけないから。
自分たちの娘の健康を願うのなら、ついつい
そこに考えがいくんだなあ