5月1日
次女が大学に行きはじめ、ちょうど一か月近くがたちます。
半年ぶりに、弁当を作ってやりました。
飽き飽きしていたはずの、三色弁当。
昼頃、短いlineメッセージ。
『ママ、弁当うまうま』
『久しぶりだろう』と返信してやりました。
外でいろんなものが飽きころ、母の味は発揮する。
しめしめ、計算どうりじゃ(笑)
5月1日
次女が大学に行きはじめ、ちょうど一か月近くがたちます。
半年ぶりに、弁当を作ってやりました。
飽き飽きしていたはずの、三色弁当。
昼頃、短いlineメッセージ。
『ママ、弁当うまうま』
『久しぶりだろう』と返信してやりました。
外でいろんなものが飽きころ、母の味は発揮する。
しめしめ、計算どうりじゃ(笑)
5月1日
次女が大学に行きはじめ、ちょうど一か月近くがたちます。
半年ぶりに、弁当を作ってやりました。
飽き飽きしていたはずの、三色弁当。
昼頃、短いlineメッセージ。
『ママ、弁当うまうま』
『久しぶりだろう』と返信してやりました。
外でいろんなものが飽きころ、母の味は発揮する。
しめしめ、計算どうりじゃ(笑)
お弁当のこと
来月、お弁当の本を出します。編集してくれる編集担当の方にこんな思いを伝えました。
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お弁当の食文化は日本だけというのを聞いたことがあります。働く母としては、正直なところ、面倒な日も多々あります。親という責任を考えると、おいしくて、栄養バランスのあるもの食べさせてたい。自分の身に振りかえると、好きなものをいっぱい。なんていろんな思いが、頭を駆け巡ります。
しかし、生活という日常には様々なことの繰り返し、一日とて同じ日はなく、まして優雅にお弁当を作る時間なんて、さらさらなく。時間がもっとあったらと思う毎日の中に、お弁当作りの時間を食い込ませるのは、容易なことではないのです。
人生には、幾度となく困難や、忙しさがおそってくると思います。そこには、子供の病気やら、自分や家族。遠くに住むおじいちゃん、おばあちゃんのことに心配ったり、それこそ、各地で震災などの被害にあわれたという人も少なくありません。それでも、子供たちは、日々ご飯を食べて大きくなろう前にしか進みません。時に止まっているように見えた状況でも、やっぱり成長していきます。
お弁当は子供たちにとっては、その成長の中の一つの種だと私は思います。先日、知り合いの新聞記者のYSさんから、こんな手紙をお弁当回想として、もらいました。
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結婚当時から妻の作る弁当を写真に撮り続ける人がいた。 「夕べの残りものをつめただけよ」とその妻はいうものの一緒に愛情をつめたに違いない。 ご主人は正午になるとその弁当を思いっきり食べて、無くなったとしても、写真は永遠に残る・・・そんな安心があったという。
弁当にはいろんな思い出がある。赤・緑・黄色、子ども達が高校生までは毎朝午前5時に起きて信号機を意識した食品を選んで作った。「育ちざかり」の子どもだから栄養のことが頭の中を占めていた。
ある朝、娘が腹痛を訴えた。盲腸の痛みでのたうち回っていた。救急で病院へ駆けつける。入院手続きそして高校への連絡。突然の出来事で、朝の時間がぶっ飛んでいた。その日に限って…その日に限ってだ、『エビフライ』を作った。 いつもと違う豪華な弁当だった。
術後に娘の眠る様子に安心して、私はその弁当を食べた。毎日毎日慌ただしくて写真にも残っていない日々の弁当だけど、この日の「エビフライ弁当」だけは脳裏に鮮烈に焼き付いている。
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これを読んだとき、なんだか、ホロリとしました。そして、お弁当って生活に本当に密着しているって。この本の撮影では我が家のお弁当の中ら、●●個が収録されていますが、撮影中思ったのは、お弁当箱に詰めながら、いろんな記憶が、娘たちのいろんな言葉を思い出しました。たいていは4時半か5時に起きる私が、疲れ切って、はっと目が覚めたら、娘が出かける5分前だったり、10分前だったり。ごめーん!と飛び起きたところで、たいしたことはできず、がーーーーーッと卵を焼いて、パンにはさんでポンと私、憮然とした表情でうけとる、娘の顔に、『私に起こしに来ないあんたが悪い』と、言い放って、言わなきゃよかったと後悔をしたり、一つ一つ解説していたら、キリがないほど、いろんなドラマがあるものです。
とりわけ、痛い思い出の一つに、こんなことがありました。6年前、お弁当の本を出しています。その時の撮影は連日、早朝から支度をして、撮影は深夜にかかる日程でした。朝3時半に家を出て、帰宅するのは深夜1時半。風呂に入って、寝るだけが精いっぱい。普段給食でしたら、まさかその日に限ってお弁当があるなんて、思いもしませんでした。
撮影最終日の翌朝、温厚な中学生の長女がぽつりぽつりと話し始めました。
『ママ、昨日ね、音楽会だったの。杉並公会堂に行ったんだ。昼ね、みんなお弁当を持ってきてたんだけど、起きたらママがいなかったから、まあいいやって思ったんだ。でも、やっぱり昼になったら、お腹が空いたんで、人からもらうのは悪いから、公会堂を出て、外を散歩してから戻ったんだ』
途中から、話が推測できたので、私はしまった!!という思いでいっぱいなり、ケロッと話す長女に抱きつきたい気持ちになったのと同時に、その日は終日、お弁当の仕事をしていた自分を呪いました。なんて皮肉なことなんだろう。後悔しても始まりません。そのあとの私は、子供たちが起きる前に家を出る仕事の時は、おむすびや、サンドイッチをたくさん作って家を出るようになりました。
おそらくお弁当というくくりで、それそれの家庭、それぞれの人に、いろんな思い出やら、いろんな事件、いろんな日常のドラマがあるのだと思います。
さて、本題です。
お弁当と言っても、これはあくまでも、いろんなおかず例の弁当本にすぎません。作る人はおそらく、食べる人の体調や、昨日食べたものまで含めて考えることも多々。お弁当を作る人と食べる人が同じという場合もあるでしょう。
食べる人だって、年齢十色。食べ盛りの男子。男子でもスポーツ部活系と将棋部の子では、食べる量が違います。旦那さんや妻につくるという人だって、外で歩き回る営業マンと、デスクワーク中心の人では、食べる内容が変わってくるわけです。
とかく中高年は年一度の健康診断の数字が気になるお年頃。夫や妻のお弁当を作る人には、油や塩分は極力少なめに。例えば、時にカツ丼弁当もいいですが、筑前煮、野菜のきんぴら、ごまあえや磯和え、塩ゆでの野菜は欠かさないように、あくまでも野菜中心弁当で構成するようにすると、一年後の健康診断の数字はきっと変わる気がします。(夕飯に大酒飲まなければ)
また、スリムが一番美しいなんて、おもっている、お年頃の女子やOLの方々には、見た目ドカーンとした弁当は不人気。彼女らは弁当の見た目もスリムでなければいけませんので、ぱくりと一口大にカットしたものを、かわいらしくチマチマちいさめに盛り付けることも重要です。
つまり蓋を開けたときのテンションが大事。白いご飯でなく、○○ページにある雑穀米を小さい一口大にして、詰めたり、時間があれば、幕の内型でぬいてみたり工夫してみてください。
また、見た目どっかーんの男子をお育ての親御さんは、お腹いっぱい満たされなければ、いけませんので、おかずは唐揚げ、フリット、フライなどの揚げ物はやはり人気。肉や魚はできるだけ大きく見えるように煮る、焼く、盛り付けると念頭において作って、詰めてください。とにかくお弁当は、声の聞こえない、文字の見えないメッセージボード。蓋を開けた瞬間、食べる人が、ごはんや、おかず以外のメッセージを受け取るんです。
また、生活が一変して、お弁当を作らなければならない運命になったので、この本を買ってくださる人もいるやもしれません。10分でつくる、15分でつくるにしても、時間だけじゃない何かが、あなたを縛ることが、一番重い荷物だと思います。何を詰めようかなと考える時間が苦手な人は、そのまま作ることから初めて、慣れてきたら、副菜のさつま芋はないから、じゃが芋にしましょうとか、きょう醤油味より、塩味にしようとか、次々、別のおかずをスライドさせていき、自分の都合で組み立てていくといいと思います。
そして、朝の10分でも多く寝たい生活にお弁当ライフを食い込ませることは、はじめは辛いと思いますが、これだけは言えます。早起きして、お弁当を作って、大変だけれど、悪いことは何一つありません。きっといいことの方が、絶対に多いのです。目に見えない、お金では買えないお宝を手に入れることができます。それは何かって?お弁当を卒業するときに、回答があります。お楽しみに。。。。。そして少しでも心の負担が軽くなりますように・・・・。
2016年12月10日
本田明子
※ママ、明日からお弁当は義務じゃなくなったよ、と次女に言われた3日目に(笑)