11月16日(火)
秩父のお土産の切りこみうどんをいただいた。
ほうとうにそっくりだけど
そのお切り込みは私が好きだった、書道のM先生が
作ってくれたものに似ていた。
少し切り方が不揃いな感じでいて、そろっているような気もする。
粉が沢山まぶしてあるうどん。
良く売られているほうとうとちがって、
秩父のお切り込みは故郷の味のわりには、
ほうとうみたいにメジャーじゃないせいか
素朴に、それで、5〜6人分位たーっぷり入っている。
たしか、M先生は醤油味で
それも、
あこちゃん、おひるおうどん食べる?
ときいて、それから
さささささっと、魔法使いみたいに粉・塩・水で
食べる分だけのうどんを作ってしまうのだ。
うどんを作るのは、特別なことでなく
秩父のおかあちゃんにとって、日常。
ご飯を炊くように、あたり前のことらしい。(いまはどうか・・・?)
うどんは買うもの。。。と思っていた
私は、たしかその頃小学生か中学生になったばかりの事だったけど、
カルチャーショックだった。M先生は
だいぶ前に、亡くなられたけど、
そんな、昔の光景を思い出して、
秩父のお切り込みを思い出して食べた。
食べた想い出というのは、ホントにいつまでも
味・光景・空気・匂い・・・笑顔
目をつぶり、手を出すと
M先生の手に触れることができるんじゃないかと思うほど
鮮明に思い出すことができる。
そしてM先生の大好きな言葉もおもいだした
雲行きて 水流れる
行雲流水
妥協のない素敵な先生だったな。
自分に一番厳しくて、人には限りなくやさしい
秩父の札所めぐりの中の何番だったか、忘れたけれど
お寺のお嬢さんって、聞いたことがあるな。
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