11月3日
先月、仕事で使う弁当箱を探し回っていた。
行楽弁当らしい、籠の弁当箱。
ふと、むかし昔、30年くらい前のこと、
お弁当箱を買った店のことを思い出し、
電車を乗り継ぎ、ある商店街に向かった!
⇔きれいな形だ
上が平べったく、丸みがある編み方
下は深くて、きっちり四角い
あったー!
おもった通りの籠の出来栄えじゃないか!!
違うタイプの籠が2種
日本を含め、アジアでは籠は、いろいろあるけれど、
やはり日本の職人さんの竹細工は世界一だと思う。
この角と底の強度の配慮が素晴らしい!
2種あるうち、どちらか店先で迷いまくっていたら、
おじさんが出てきて、大まけするよ。という。なんでも、
もう歳だから、この1年で店を閉じるから、
大事に使ってくれる人なら、まけちゃうよ。
本来なら、2籠で9000円する籠弁当を
5000円にしてくれた!
で、おまけに撮影に使えそうな、小物を次々袋に入れてくれた。
籠の角や、裏には、なにか重いものを入れても大丈夫なように補強してあり、
実にきれいで、細やかな配慮が行き届いている。
素晴らしいに尽きる
この技は語り継がれていくのだろうか
大事にしたい。
昔ここで、買った小さな自分用のお弁当箱は
その頃アシスタントだったので、
ひと月一万五千円という、お小遣いの中から買うには
その1/3をしめるので、店の前をいったりきたりで、
駅に行き、また、戻りを繰り返し、どうしてもほしくて
大奮発でお弁当箱を買った店だ。
いい職人さんの作った弁箱やら、お椀、お重、皿が沢山あるその店は、
1つのものを買うのにも、買わなくても、居心地がいいのが特徴だ。
今回、細長い唐草模様の器も本当はとてもほしかった。
残念なことに、籠で、持ち合わせが細々してしまったので、
後ろ髪引かれながらも、店を出たのだが、今も時折
あれ、売れちゃったかなあ・・・・と気になってしまうのだ。
1年かけて、店を閉じるといっていたので、
暮にでも行ってみようかと思っている。
お弁当箱へのコダワリがない。
という自分を恥じたっ。
でも、許すっ。
自分に甘くしてあげたいから。
仕事以外では甘やかしてあげたーい、じ・ぶ・んっ。