醤油のまち・・・銚子

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2月23日(火)

 

今日は朝早く家を出て、取材で一人旅に出かけた。

 

旅といっても、銚子

しかしながら、銚子は案外遠い。

銚子は千葉…千葉は西荻からは総武線で1本。

千葉から銚子が遠い。

 

1月に行ったときは、しおさいという指定席の特急で出掛けたので、

案外新宿から早く着いた。その時は2泊でいったので、三日かけて

ほとんど銚子の町を歩きつくした。

 

しかし、仕事の本題ともくろんでいた醤油工場2社が休んでいたこと。

平日を知りたい・・・・なぜ、だれが、関西ではじまった醤油を

銚子の地としたのか、調べて行くうち何点かの謎が残っていた。

 

銚子の駅に降りると、大豆の匂い、醤油の匂いがするときいていたのに

1月1・2・3日ともしないのは、よく考えたら、工場が動いてないからだった。

 

平日の普通の電車で、町に入りたかった。

 

まずは、西荻から中央線でお茶ノ水

お茶ノ水から総武線に乗り換えて、津田沼

津田沼から乗り換えて千葉へ。

 

千葉から銚子行き各駅発見(いくらでも早く行く電車はあるが)

30分の待ち時間で、立ち食いそばを食べる。

いや―いいではないか・・・ひたすら田園風景。

途中…佐倉駅・・・たしか長嶋の地元!!

・・・・・・知らない間に爆睡状態に入ったようで、

一つ手前の駅で、目が覚めた。

 

1両には3人だけ…赤字だな…こりゃ、総武線も。

 

ヤマサ醤油さんをたずねるので、改札をぬけ、

交番横の歩道橋で、向こう側に行く。確かに醤油の匂いに包まれてきた。

わーいいにおいだ。醤油だ!

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ヤマサの女性社員の方に、中を案内してもらい。

きいているうち、謎が解けた。

もともと、紀州で始まった醤油づくり。

銚子にもともと故郷が紀州の人がいて、

寒流と暖流が交差する、1年通して極端な気候の変化が少ないこと。

海と利根川、ある程度の湿度があるのは、麹を発酵させ、

微生物をいい状態で、半年置いておくのは醤油造りの香り味の品質にとって

欠かせない環境を見抜き、初代社長は醤油屋を始めたと聞き

驚いた。

 

近くにはヒゲタ醤油。野田に行けば、キッコーマン。

どこが一番先に始めたかは、他の2社にいってみないと、

正しいことは分からないけれど、

日本を代表する醤油は、兵庫県で生まれ、

銚子で育ったのだ。

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銚子で育てた醤油は、昔は川からの船で江戸まで運び、

江戸であっという間に醤油は日常調味料となったとのこと。

昔、江戸では立ち食いそば屋と立ち食いの寿司やが数多くならび

人気を誇っていたけれど、

これで醤油との関係もなるほどなるほど・・・とうなずける。

 

またまた、驚いたことには、船はかえりは関東平野でとれた

大豆・小麦という原材料をつんで戻るという、無駄のない商売となり、

銚子は、醤油の町として栄えたという。

 

また、銚子からでている、銚子電鉄は、銚子と外川漁港を市運輸として

活躍している、賑やかな町だった。

 

数年前、銚子で1つしかない総合病院がつぶれる

というのを私の好きな俳優、竹之内豊さんが、医者役でしていて

結局病院は廃院となる・・・というドラマにもなっていた。

実際の話だという事はきいていたけれど、

ホントに日本代表の日本一の醤油町が、こんなに街ごと衰退して

いいのだろうか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

工場のあと、

大好きな、君が浜に、走って行った。

銚子電鉄にのり、君が浜で降りないで、犬吠で降りた。

 

犬吠からまっすぐ降りて行き、海に突き当たる。

海岸をひたすら走ると、犬吠がみえる。

昨日は修理中で包囲されて、白い灯台は見えない。

 

またひたすらひたすら、海岸にそってはしると、岩岩の犬吠の隣なのに、

こんどは緩やかな優しい海が広がる。

この落差が、好きだ。

 

出た―!そんな感じ・・・・それが君が浜。

地元の人が、犬連れで散歩、マラソンする人。

風は、限りなくやさしい。

今日の波も、穏やかだ。

外川の海から歩き、君が浜まで歩くと、

寒流と暖流の海がその辺で合体している地点というのが

肌で感じらる。

 

1月の寒い日

朝5時ころ、外川からひたすら、海岸沿いを歩いた。

犬吠沿いの海岸は、運が悪いと、思い切り波をかぶることになる。

今回はOKだった。夏ならいいけど、冬はなかなか、恐ろしい体験だなあ

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だんだん夕日が落ちてくる・・・

電車がなくなるので君が浜で銚子電鉄に飛び乗る。

なんと私一人。

観音で2組客が乗ってきて、隣のおばちゃんが

 

銚子もだんだん、寂しくなっちゃいましたね。

○○も××もなくなったんだってよー

と話していた。

地元の人までが寂しいなんて・・・だめじゃん・・・そんなの

 

醤油の育ての町には

昔栄えた漁港も沢山あるし、

さまざまな、魚も取れる。

畑もあるし、日の出だって、島を除いた日本で一番最初に

日の出が見える町。

千葉には田もあるし、野菜もある、恵まれた土地。

私が呑気に各駅でこれるのだから、田舎とか地方というには、ほどとおい。

 

少し、駅から離れると、あちこにゴミがほったらかしが、あちこちにみられる。

 

思わず。

 

森田健作さんよ、

あなた、県庁ばかりにいてないかい。

もっと、もっと、千葉を歩いてもっといい県にしてよ。

こんな近くに、こんないいところがある。

でも、町がこんな寂しくていけない。

自分たちのスーパーに、千葉の特産物をおきなよ。

車中心にしては、町に人はよべない、残せない。

パンフレットを出すだけでは、ダメ。

とにかく、中途半端だ。お金をかけてすることの前に、やることが沢山あるよ

気づくことは、足で歩くことだ。

 

こんな、豊かなものを沢山もっているのに

実に悲しくなってしまった。

世界の醤油が泣いている・・・・そんな気がした。

 

 

帰りは、また、千葉まで総武線で帰る。

ほんの少し、東京から離れるだけで、仕事できてるのに

非日常・・・。

こんないいところがあるのに、

箱モノ・・ランドばかり作ってるばかりじゃいけないんじゃないの?

銚子の町を、日常元気にしてほしいなと、

もったいない話ではないか・・・。

デズニ―ランドは、日本の文化じゃない。

健作さんよ、安泰なんてのはないんだよ。

知事の仕事は。とにかく、なんとかしたほうが、いいと思う。

 

 

 

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