想い出の小径

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6月7日

父の実家の叔母がなくなった。

暮に、12月に97才でなくなった母方の祖母の

お葬式に来たついでに、立ち寄り

話をしたばかりだった。

 

母と父はいわゆる、幼馴染み同志の結婚だ。

歩いて10分ほどの所に家がある。

村の集落の入口にあるのが、母の実家で

どんどん、歩いて行って、山の麓の正面にあるのが父の実家。

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子供の頃は、休みといえば米沢のとある村に

遊びになんて通りこし、住み着いていた。

母たちが迎えにくるまで、あちこちの家で遊んだ。

近道と称する道があり、人も車も通らない道がある。

 

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蛇とカエルが追いかけっこをしたり、

春には熊も狸も鹿も出る。

都会っ子にとっては、毎日が新鮮。普段、がみがみ

怒っている、親もいないから、もう、テンションは↑上がりっぱなし。

未知の世界にパラダイスなのだ。

いつも夏休み、春休み、たまに冬休みが子供シーズンなんで

6月にくることは初めて。

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母と小径を歩いていくことにした。

何十年ぶりだろう。この道。

中学にはいってからは、たまに来てもせいぜい2泊程度。

この道は、歩いていない。

かれこれ38年ぶり。

 

日本はいろんな意味でかわってしまった。

こんな風にパソコンもあれば、携帯もある。

でも、この径、昔も今も、なーにも、、、何一つかわっていない。

納骨も終え、なくなった叔母の家に向かいながら、

何とも言えない、気持ち。

空気すら、水の流れ方もあの時のままだ。

 

おばは、めちゃくちゃ料理の美味い人で

子供のころ、今日の昼ご飯はなにかな

夕飯はなにかな。

お客さんは誰か来るかな

 

いろんなことを、妄想しながら、歩いた径。

もう、あの素麺も、煮物も、お漬物も、絶妙な味付けの浸し物

豆・・・・もう、ほんとに食べられないんだ。

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そうおもったら、激しく悲しくなった。

この景色とも、もう、そうは会えないな。

東京にもどり、急ぎの原稿を書いて、

モバイルの原稿をチエックしながら、私って、この仕事向いているのかな。

ふと、よぎってしまった。

 

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これも、一時の妄想に違いないのだが。

行雲流水 なり

 

 

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おばちゃん、毎回、ごちそうさま

料理屋さんのように出てくる、夜のフルコース

忘れることはできないな。感謝。

 

AKO

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