風のかたち

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8月21日(土)

 

昨日仕事をしていたら、懐かしい・・・石本医師から電話。

 

ミクが1歳〜2歳のころ、順天堂医院入院時に親子で心のお世話になった

小児科医の石本浩市ドクターからの電話。

 

数ヶ月前、ミクがモデルを務めた農協の広告ページを送ったからだった。

この4月から大学病院は完全に引退して

四国のあけぼのクリニックだけ。と話してくれた。

 

入院時、抗がん剤でマルコメ味噌のCMガールのようになった

ミクをかわいいかわいいと言ってくれた・

 

ミクをパソコンに取り込んで

ご自分のパソコンのトップ画面にしてますよ・・・

 

そう、看護婦さんが教えてくれた。

 

顔は膨らみ

自分の子供の、眉もない、毛も1本もない姿を見て

心の痛まない親はいない

そこに、本気でかわいいねーと言って歩く医者の言葉に

どれだけの母親が救われたんだろう。

はい、と石本医師から写真をもらったとき、

日々、治療におわれて、余裕のない自分にハッとさせられた。

 

いけない、治療しているのは私じゃない

ミクだわさ

 

その日から、私の中で、何かが変わったとおもう。

私がよっぽど不安が顔をしていたのだろうか・・

 

ちょっとおかあさん、話をしようか?

別の部屋で。

ミクちゃんは看護婦が見てるから

 

そう言って、担当の看護婦さんを連れてきた。

 

 

1時間くらいだろうか。

ご自分が診てきた、元気になった子どもたちの話や、

これから抱えるであろう、副作用のはなしや

不安は、みんなでホローしていくから大丈夫だからとか

 

いまの治療の事ではなく、生きていく

 

そんな感じのテーマで話は進んでいった。

いつか、なんでも出来るようになるんですね。

 

最後は私はこう、締めくくったのを、昨日のことのように覚えている。

 

直接治療に当たる、担当医グループのちょうど上の先生だ。

石本先生は・・・

その先生から数年ぶりに電話があった。

 

ミクちゃんいくつ?

雑誌みたけれど、大きくなったねえ。

あの時来ていたパジャマの(このことはまた後でかこう)

大きさをみたら、僕は涙が出た。

 

涙・・・・その言葉はずーっと自分の心の中で消してきた言葉。

少しおどろいた。

それから、いろんな亡くなったの子供の話や、

さまざま、話を30分くらいしてくださった。

 

石本医師は、超多忙で、

聖路加の小児科医の細谷亮太先生と

東邦大学小児科の月本一郎先生と

 

スマート・ムン・ストン

というチームをつくり13年間、

小児がんの子供、その卒業生を引き連れ、

キャンプ活動をしている。

 

そのドキュメンタリー映画が、昨年、文化庁から賞をもらったこと

全国回っているから、見てほしいと話てくれた。

 

『風のかたち』  監督は伊勢真一さん

 

テレビで話題になったことがあり、なんとなくは知っていたが

だいたいあーいうのって、お涙ちょうだいのかんじだわ

と、勝手に思っていたので、興味を持たなかった。

 

石本医師は、なかなか、元気のでるいい映画に仕上がって

いい映画だから、是非みてね

 

とおっしゃった。

私の思い込みだったわけだ。

 

インターネットで調べたら、来週の土曜に

聖路加病院のホールでやる。

3回のうち、2回めはワークショップつき

さっそく、お得な前売り券を買い、これに申込んだ。

 

翌日、ミクに、来週、映画あるよ。

行くからね。

 

最初は、内容を聞いて、いかな〜い

といったが、

石本先生がわざわざ、電話くれたんだよー

 

誰!? 石本先生って

 

藤田先生(担当医)と優子先生の先生だよ

忘れた?

 

うん、わすれたけど、藤田先生と優子先生の先生ならいくいく!

 

ワークショップの話はしてない。

これは、蓋をあけてのお楽しみ。

なにがあるんだろう・・・・ふふふ

 

10年近くたった今も、そうやって

連絡を下さるお医者さま・・・そんな医師たちに出会ったことは

ホントにありがたいこと。

 

子供とは映画に行かないと言ったすぐで、

なんとも、へんだが

親子で観るべき映画もあるということですよねえ・・・笑

 

伊勢監督のホームページを見たら、自由にリンクしてください

と書いてあったので、しておこう。 ⇒風のかたち

来週の土曜日が楽しみじゃ。

 

 

 

 

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