クリスマスの翌日
12月26日の夕方だった
1本の電話
『ミクさんのお母さんですね。娘さんが、交通事故に遭われました。』
えっ！心臓がとまるほどおどろいた。
いや、まてよ。これは例の電話だ。
きっと、噂の振り込めサギに違いない
そうおもって、次のセリフに構えた。
『〇〇外科に搬送しますので、すぐに病院におこしください』
電話はそこで切れた。
詐欺じゃない・・・・どうしよう。
そう思ったとたん、ものすごい焦りが私を押し寄せた
なんで？
とにかく、急いだダ。
ミクはもう、検査室に入っていた。
救急隊から説明があり、自転車に乗っていたミクは、
なんと、家の目の前で、車にぶつかっている。
なんてことだろう。
せっかく、小さい頃、死ぬような病気をして、
沢山の人の力で、もう一度命をもらったというのに、
こんなことで何かあったら、実に情けない。
いろんな思いで、待ち時間を過ごした。
出てきたミクは顔色はわるいにせよ、けっか頭の中は何ともなく
頭部外傷と、頸椎捻挫、手の打撲ですんで
その日に帰ることが出来た。
交通事故なんて、そんな身近に起こるわけがない
そんなふうに思っていた。
慣れた道とはいえ、うちの前はけっこうな交通量だ。
いまは首が痛いだの、あれが食べたいだの
呑気なことをわめいているが
後頭部の巨大なタンコブがあと5�儔爾世辰燭蕁�
命取りになる。
私も車を運転する。ミクにも私にも、今後生きていく上での
教訓になるに違いない。
やれやれダ。
しかし、とっさに振り込めサギに違いない
そう、おもった、自分の心には呆れたが・・・。
なんとっ。
おととし、母も自宅の真ん前で自転車にひっかけられましたよ。
まさかこんなところで、と。
でも、あと５センチ、というのがずれていたところがもって生まれた運の強さかもしれない。
いずれにしても早い回復を心よりお祈りしています。
ぼぼさん
ありがとうございます。
親は心臓がいくつあっても足りないですわ