大丈夫じゃない

４月２日

 

地震の日から、３週間がたった

地震の前から、母の体調がおかしかった。

そのうちよくなるかも知れない

そんな風に、本人もおもっていたようだ。

 

地震のあとは、

交通手段が芳しくなく

普通なら、いつもお世話になる病院にいくが

もう少し、

落ちついてからに

そう思っていたみたいだ。

 

ある日、ガソリンある？

父がいった

いや、エンプティだよ

 

思えば、ミクが３９度の熱をだしたときも、

ガソリンがないので

自転車でいかせたのだ。

 

こんなときにかぎって。

世の中にガソリンがないなんて・・・

我が家は、ガソリンスタの近所。

たとえ、車をだせても、

渋滞で、大きい道に出るのにどのくらいかかるか

 

 

そんなこんなしているうち、

母の状態が、悪化していた。

交通がよくなり、病院に行った時は

衰弱していて、

えっ！？

 

意識はもうろうとして

はっきりしない。

私の話も聞こえないのか、

分からないのか・・・

そのまま入院。

 

仕事の帰りに、毎日よって

憎たらしい言葉を、かけてみた。

母はもともと口が悪いから

そのぐらいじゃないと、

元気が出ないはずだ。

 

予感的中というか

今日は、声もトーンがグーンとあがり、

自分の言葉が、キチンとうまく

話せない等の自覚も出てきた。

新聞が読みたいともいい

 

だいぶ元気が出た。

ホットした。

 

しかし、被災地にも、こんな感じで衰弱して

なくなった人がいるのでは

また、いまでも心でSOSをだしている人が

いるのではないかと、

ホントに心配。

 

とかく、おばあちゃん・おじいちゃんという存在は

長く生きている分

いまは大変なんだ・・・と案外まわりの事に気をつかい

自分の事を後回しにして、

我慢をする世代。

大丈夫ですか？

ときかないで

最初から

 

どこが、痛いですか？

つらいですか？

もう、あらかじめ、どこか痛いと言う前提で聞いてあげてほしい

 

人は、

 

大丈夫ですか？

 

という質問には、とかく

 

大丈夫です。

大丈夫じゃない・・・とは案外答えにくいものだ。

 

大丈夫です。

と、こたえてしまう、習性がある気がする。