2010年11月アーカイブ

二個の柿

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11月20日(土)

 

私はあまり柿が好きじゃない。

 

子供たちは食べるので、むいてやるが、

つまみ食い大王の私が、剥きながら口にしないのだから、

どうも体にしっくりこない

 

のかな・・・・

 

きのう、朝ご飯の後の珈琲timeにテレビをみていたら

山梨のコロガキをつくっている最中の様子が

テレビに出てきた。

ものすごいスピードでもくもくと剥いていく

オバちゃんたちの横には、

軒下に、まるで日中のイルミネーションのように柿が

連なって、綺麗にぶら下がっている。

 

子供っぽい発想だけど、

家に残っている、柿に目が行き

吊るしてみたくなった。たった2個だけど・・・・

 

昨日は幸い、天気もよく、腐ることはない。

仕事場にいき、柿を吊るしてきたっ!

カラスに食べられてしまうんでないか

の心配も・・・・

Yさんが、あれは渋柿を干すんじゃないの?

だから、カラスは食べないのでは・・・・と

NEC_0081.jpg 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれれ・・・

そうだよね・・・・・

そういえばさ・・・

なんてこと、

でも甘柿をつるしたら、どうなる。

とりのご飯としておしまいで終わるのだろうか・・・

バカであった

がんばれ!弁当

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11月19日(金)

 

一昨日から、我が家の受験生娘の

今学期最大のイベント、期末試験。

 

都立志望のこの子にとって内申点の決まるこの試験は大事だ!

 

夏休み以来久方ぶりに弁当を作った。

仕事では山ほど作ったけど、

家で長女のは久しぶり。

 

おしっ!がんばれを込めてすき焼き弁当にした。

NEC_0069.jpg 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・しかし、ふと見ると、本人様は

今日も鼻歌交じり。ニコニコしている。

 

余裕?!

解けない問題があることに、

今気がついた―!とほほ笑むこの人は・・・

はて、・・・・

怒る元気もなくなるよ・・・・とぼやいたら・・・

切羽詰まった仕事でも

くだらないことを言っている私に、そっくりだと、

近くで見ているNちゃんがそう言ってわらう。

 

えーっ!そこで私にふられるんですかあ・・・・・モオッ。

 


 

 

 ・・・すき焼き弁当・・・

NEC_0068.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【献立】
米沢駅弁そっくりすき焼き煮物
ブロッコリーの塩ゆで
卵焼き
ごはん

 

 

書と料理

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11月18日(木)

 

昨日、書道の先生のことを書いたけれど、

そもそも、就学前に

 

こんな落ち着きない子は小学生になれない!

大変なことになる!

そんな危機を感じて、

祖父が近所のお習字教室に入れた  ←もちろん私を

 

目的は、字をうまく書けるようになること

ではなく

 

座っていられるようになること。

 

ふふふ

結局ここは、余り治ってないかも

立ち仕事の多い料理は、結局似あっているのかも・・自分に

 

初めての先生は、なんと、

現・毎日書展の審査委員の

梅原清山先生

厳しい先生で有名な人だった

小学校に入る前までの1年しか習わなかったが

元気な男の先生で、バンバン◎をつけてくれ

褒めまくってくれ、私のテンションが

上昇しまくり・・・だったのを覚えている。

 

で、パタリとそこから筆を持つことなく数年が流れた

小学校5年生の時に近所の人に誘われ

再び筆をもつことに

それは2年ほど。それが秩父出身のM先生。

ここでも、褒めまくられ、テンションが上昇だ

 

で、中学に入り、部活はバスケット。

あのころは、バスケットの部員は沢山いて

私のような運動神経のあまりに鈍い人は、

レギュラーには所詮、なれない。

1学年10クラスというマンモス校では、一握りの人だけが、

試合に参加できる。

試合には、レモン蜂蜜を持ってきて!と先輩から言われたとき

レモンを切りながら、

ここは私のいるところではないかもしれない。

 

そう思った翌日、やめた。

 

やめた背景には、テンションのあがったあの書道が頭にあったからだ。

中学2年生の後半だった。

仲間が、引止めに来てくれたけれど、

自分の生かされるところに行きたい。

レモンが切りたくないのではない

自分の選択の間違いに気がついただけだ。

 

翌週から、さっさと、書道部にいた。

3年の1学期までの1年もない活動だったが

久しぶりに持つ、筆は楽しかった。

 

その後、高校に進学して、高田先生というクラブ顧問に出会い

またこの先生が私に1枚仕上げるのに、2時間半かかるような

作品を、あなたなら書けると・・・ついつい、

おだてに乗って書いた。1枚が何百文字もあるのだ。

これが、1枚失敗すると、もう一枚・・・

知らない間に朝になる・・・

書道は体力だ。

 

大学までエスカレートな学校なので、引退がない

3年間バッチリ書いた。

仏心もないのに、般若心経は100枚以上書いたと思う。

 

社会人になって、友人とまたM先生のところに、

気が向いたら・・・ストレス発散代わりに

書きに行っていたが、

先生の死とともに、書く事をやめてしまった。

 

話がだいぶそれてしまったが、ホントに書きたいこと。

書道と料理の似ているところ。

 

真っ白な大きい半折用紙に

たっぷりの墨をつけて、

筆を下ろす時の瞬間が最も緊張するとき

この最初の筆おろしが、最後まで作品に影響を及ぼす

 

これは、撮影時、何もないお皿に

それもスタイリストさんが持ってきた

はじめましての、器。

ここに、何かを盛り付ける時の緊張にそっくりだ。

 

たとえばハンバーグと付け合わせ。

 

ハンバーグを最初に置く位置。

この場所で後から添える3種ほどの野菜に

肉にかけるソース。

最初の位置で、全てのバランスがきまる。

 

出来上がり、ウーム・・・というかんじだと、

結局、やり直す時は、皿を全部洗いなおす。

器は、白い紙だ。

その紙がまことに特殊な時もある。

 

書と料理・・・

かけ離れている存在かもしれない

でも、私の中では今も共通項にある。

 

もう、25年もこの仕事をしているのに、

カメラさんがまっていて、担当者がまっていて

時にはスタイリストさんが目の前で・・・・じっーっいくつかの視線を感じながら、

器と向き合って、最初のものを盛り付ける瞬間

ドキドキしながら、筆を降ろす場所を決めるあの瞬間

そっくりなこの胸の鼓動。

食べ物を置いた瞬間、

筆をおろした、その瞬間、

そのときから、迷いはないあとは、体が勝手に決めるリズム・・・・それも似ている。

 

 

 

 

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