わわわーっ、汁が濁る!!
鍋ものに義父がちくわぶをドバッと入れようとした時だ。
輪切りのちくわぶはころりころりと、2から3個鍋の汁の中に追加されていた。
なんで?平気よ
と、江戸弁の義理父。
わわっ、と叫んだのは義弟。
もう、大学卒業以来、神戸の人になってしまった彼は
もうーなんだよ、鍋にちくわぶなんていれるなよー
なんだよぉ、ちくわぶってさー
と、その後、 “ ちくわぶ ”という食材そのものが攻撃の対象となった。
お前、ちくわぶは、鍋に入れるのは当たり前だろー(夫)
そうよ(義父)
濁るんだよ、汁が(義弟)
たしかに汁は濁っていたが、それは、ちくわぶのせいじゃなくて、
その前に、冷凍のままどさっと、フツフツしてない状態で
入れた鶏肉のせいだ。
ちくわぶは汁を濁りやすくはするけれど、直接の濁る原因にはならないし、
なべにちくわぶを入れる習慣は、おそらく、この家のハウスルールだ。
私は東京っ子だけど、両親が米沢のせいか、
ちくわぶはそれほど食べない。
米文化圏のせいか、小麦粉の料理というものをそもそも、あんまりしない。
記憶をたどれば、おでんくらいしか、記憶にないかなあ。
義弟のおよめちゃんのモトコさんも神戸地区の人なんで、ちくわぶねー、
よーわからん・・・・・みたいな会話をしていた・・・。
結婚した当時、鍋のとき夫が
あれ、ちくわぶがないねえーと、いったとき、
なに!?それ?とおもったけれど、
そういえば、義理父の作る鍋にはいつも輪切りちくわぶ。
次に鍋をしたとき、少し斜めに切りにして、ちくわぶを入れたら、夫が
ちくわぶルールを説明してくれ、さすが親子だ・・・・と笑ってしまった。
1.まず、袋から出して、水の中にいれ、小麦粉のにごりをとる
2.両端の、ぶよぶよしてるところは潔くまっすぐに切り落とす。
3.斜めには絶対切らない、つまり、太さの差を作らない。
おでんのときの切り方とはどうやら違うらしい。
そういえば、おでんは関東と関西では全く汁の状態も入る具も違う。
関西の知りあいは、絶対スジ・・・といっていたが
このスジ・・・・といっても気をつけなきゃいけないのが
江戸じゃ、このスジも“ちくわぶの親戚みたい”ないでたちだ。
牛スジと正式にいわないと、白い“ちくわぶの御親族”がでてきてしまう。
おでんといえば?という質問をしてみると、それぞれ、
いろんな答えがかえってくるが、3つあげて・・という条件でと尋ねると、
関東人はかなりの確率でこのちくわぶが入る。
私の場合、子供の頃は、
はんぺん・だいこん・ウイングステック
だったが、おばちゃんになってからは
ちくわぶ・たまご・だいこん
と変化。
小さいころから夫の実家の鍋を食べ慣れているせいか
子供たちもちくわぶが好きだ。すいとん感覚なのだろう。
しかし、このちくわぶ、鍋でもおでんでも
一番おいしい煮えた瞬間というのがあることに、
ちくわぶ生活の中から気がついた。
小麦粉が、煮汁でほどよいかげんの柔らかさのときがある。
時間でも説明できないが、
その瞬間私は、ちくわぶ、いまが食べ時と・・・・指令をだし、
みんなでわっせわっせとちくわぶを食べる。
たしかに、ある一定の時間すぎると、すこし汁が濁ってくる。
その前に食べてしまうか、引っ張り出さないと・・・。
しかし、ハウスルールと地区ルールというのは面白いもんだ。
昔は一緒にちくわぶを食べていた義弟は今やすっかり神戸ルールに
私は、鍋にちくわぶを入れるハウスルールにどっぷりつかってしまったのだ。
♪台所日記♪
夕飯・・・・・
- 肉ソテー山葵醤油(付け合わせ:玉葱・きのこ)
- 里芋の炒め煮(長葱・里芋・長芋・にんじん)
- ごはん
- みそしる(細ねぎ)
朝ご飯・・・・・
- スクランブルエッグ
- トマトときのこのスープ
- トースト
おとといからぎっくり腰の夫は、チビ介に、
もういい加減歩くのはやめて、車いすにしなさいよ。
ミクちゃん、押してあげるよ・・・といわれていた。
ボルタレンの痛み止めをもらってきていたが、あまりに痛いのか、
何度説明しても、
ねえ、2回目は何時間あけるんだって?
もう、なんども説明しているのだけど、耳に入らない?8時間1日2回まで。
あー、そうだったね。
なんどやってるんだ、この会話。もおっっ。