2010年9月アーカイブ

冷蔵庫危機

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9月12日(日)

 

私は冷蔵庫運がない。

結婚してから、この冷蔵庫は3代目の子だ

電気製品に余り当たらないのは父のDNAだ

オヤジは、電気製品が好きで、それも一番いいものを・・・

・・・・をモットーに買い物をしていたから、

結構な、高額なものを買うにも関わらず、

すぐ壊れてしまう。

 

明らかに、メーカーのミスも多く

交換ということもあるが、

それにしても、外れくじを引く。

 

この冷蔵庫も、なんか買って半年くらいから、

怪しかった。

私はオヤジと違い、安売りを買ってくる。

どうせ外れ運なら、最初から安い方がいいじゃないの・・・

年に何度かストライキを起こす

 

昨日朝から、モーターとファンはまわっているけど、

効きがわるいなー・・・嫌な予感。

万が一のことを考え、食べてしまわないともったいない

モノを食べ始めた。

午後から仕事にでかけ、帰宅すると、

 

夫が、

冷蔵庫こわれてるみたいだなー

と、一言。

開けてみると、その壊れているらしい冷凍庫に

新たに買ってきたアイスクリーム類が

ゴロゴロはいっているではないか

 

げげげげ・げっ

氷は毎日、我が家には欠かせない。

なぜなら、屁っぽこ足(膝軟骨がない)男は

毎朝毎晩、ひざにアイシングをしないと

すぐに膝に水がたまるからだ。

 

氷箱をみたら、まるで、水。

今年にはいって何度目かだ。

あー・・・・いよいよオダブツかも・・・・

いろんなことをして、様子をみた。

 

冷蔵庫が気になり夜中の2時に目が覚め

そーっと冷蔵庫の扉をあける。

・・・・・やっぱり駄目。

もう一度コンセントを抜き、20分くらいして、

もう一度差し込む。

グーゥン・・・・・とモーターの入る音がする。

 

お願い・・・・復活してくれ・・・・

3時半・・・・・再び目が覚めた。

扉をあけてみる・・・

 

おっ!少し冷えているかんじだ。

またいけるか・・・

おまけに、明日はバスケットでお茶当番で

コーチ用の飲み物をペットボトルを凍らせているのだ。

 

これが凍ってくれないと、

老体鞭うって、ボランティアで子供たちと一緒に

走りまわっいるコーチたちが(平均年齢が55歳は超えているらしい)

かわいそーだよな。。。。。用意されたお茶がぬるいんじゃ・・・

 

4時45分

おっ、わずかではあるけれど、

ペットボトルのお茶が凍り始めている。

再生

 

いつも、こういうとき、冷蔵庫いくらだろ・・・

と、余計な出費に腹が立つ・・・

またもや復活してくれた。。。ありがたい。

 

朝食時、氷はまだ固まっていないが、

かなりいい感じだ。

ただ、冷蔵庫の冷えがいまいちだから、

少し様子を見るか。

 

いつ、壊れてもいいように、冷凍室のものを解凍して

朝食。

今まで、

シャープ
  ↓
日立
  ↓
ナショナル

と、メーカーを変えてきたが、

現象は、いつも同じ。

友人の家は、そんな現象も、壊れ方もしない

20年使っているよ・・・

と、そう言う。

 

そこのうちの方が冷蔵庫は明らかに、パンパンなんだけどな。

うちは回転いいとおもうんだけどな・・・・

それでもいつ壊れてもおかしくない

この冷蔵庫くんの為に、負担は軽くしてやらないといけないから、

極力ものを、さらに減らしてスカスカにしておくかな。

 

 

9月11日(土)

キムチ初挑戦おばあちゃん

 

きのう、西友で買いものをしていたら、

キムチ売り場で、腰の曲がったおばあちゃんが、

キムチパックを片手に持ち、

右手は、自分の体を支えるように、

しっかり冷蔵ボックスにつかまり

食い入るように、キムチを見ている。

 

最近西友に限らず、サミット、生協にも幅広く展開している、

料理研究家のこうちゃんプロデュースの

白菜キムチ。

国産白菜で値段も、たいてい198〜240円で売られているから

いろんな意味で安心して買える。

韓国本場キムチを食べたことのある人には

これはキムチじゃない・・・と

いわれそうだれど、

日本のご飯&食卓にはなじみやすく、よくできているキムチだと思う

おばあちゃんの後ろを通ると

 

これ、美味しいのかしら・・・・ねえ

食べてみようかしら・・・

どうなのか、わかんないわ・・・

 

と、明らかに、キムチパックを見つめて

商品と会話をしている。

私は一通りの買い物をカートンに入れ、

レジ方向に歩くと、

まだ、そのおばあちゃんは、同じ売り場にいた。

 

気になったので、そばにいくと

即座に私に、

これ、美味しいかしら・・・・

と聞いてきた。

 

おばあちゃん、辛いの平気なの?

 

辛いのは平気だよ・・・でもあんまり辛いのはねえ。

それにキムチは食べたことないんだ。

おいしいのか、わからないんだよねえ。

 

そうだよネエ・・・・お顔をみたら、どう見ても

80歳を超えているかんじだし、

韓流ブームのおばちゃん世代の上だもん

キムチを食べたことない人・・・それは、いるでしょう。

この年齢で食べたことのないものに挑戦する

食欲と意欲も。。。なんて、かっこいいのだろう。

 

で、言ってみた。

 

このキムチは食べやすくて、

うちの娘は大好きだよ。

でも、おばあちゃん、きょうは初めてだから

辛口と書いてない、このパックにしてみたら?

で、もっと辛くてもOKなら

次はこの辛口にしたら・・・・・?

 2812.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でね、このキムチ、結構、漬け汁が残ってもったいないから

塩した、一口きゅうりをもう一度漬けるんだよ。

おいしいんだ、これがまた・・・

 

そのおばあちゃんは、そおっ?

と、いって、辛口でないほうのキムチをカートンに入れて

その場を去った。

 

 

こどもの頃、父や母が店頭や道端で誰かと散々しゃべって

どうも、、、なんて言って、別れる。

後から、

 

ねえ、あの人だあれ?

と、聞くと、母も父も必ず、

 

知らない人よ・・・

 

私は、知らない人と喋るなんてありえないと思っていたし、

知らない人とは、自分が知らないという意味に違いないと

思ったので、次に質問を変えて、

 

じゃあ、名前はなんていうの?

 

知らないわ、知らない人だもの・・・・・

 

なんてこと!!と思ったのに、

そのなんてことを、自分が知らず知らず、

しているのだ。

レジで待っている間、

私も知らないおばあちゃんと、おしゃべりをするように

たまたま、子供がいなかったから、なにもいわれないど、

自分で自分がおかしくなって、笑えてきた。

 

こういう時たいてい、決まって、ミクが聞く

だれ?

ん?知らない人だよ。

変なの・・・ママ・・知らない人と話するんだ。

と、不可解な顔をそういえば、よくするっけ・・・

 

仕事場に戻り、その話をすると、スタッフのさなえちゃんが

 

本田さんも、立派な西荻のおばちゃんですよね。

でも、西荻にいると、他の街より、その頻度は高くなりますよね。

西荻のおばちゃんたちって、ほんと良く話しかけてくるもん。

で、ホンダサン、自分もさらにおばちゃんになってくると、

おばあちゃんとは言わず、かなり年齢の高い人のことも

オバちゃん。。。というようになるんですよ

 

・・・と

ニヤニヤしている。

なるほど・・・・鋭い人間観察だ。

 

しかし、こんど、あのおばあちゃんにあえたら、

初キムチの感想を聞きたいな。

 

 

ヤンソンさんの誘惑

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九月十日(金)

 

ヤンソンさんの誘惑

 

たまたま、この料理を仕事がらみで、

スタッフのさなえちゃんが撮影のために作っていた。

 

ひと口食べると、いつものグラタンとも

色合いも微妙に違うことに

カメラ男は、・・・・・・

これなに?

この名前も、なんで、こんな奇をてらうの?

といささか不可解な顔をしている。

 

私は・・・

この料理の噂を聞いたのは28年前で

実際、初めて食べたのは27年前

そのころ、新しく弟子入りしてきた

3歳年上のMちゃんは、3年間前、

スエーデンのアバというグループ歌手を

追っかけているうち、その地で3年間、仕事をしていたという

 

先に料理の噂は、師匠がスエーデン語関係の翻訳家

ヤンソン由美子さんと知り合いで、

たしか彼女から聞いた料理名だった。

その時、誘惑・・・・だなんて、

ずいぶん大げさな名前に翻訳したものだ・・・・私も思った。

2804.jpg 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、スエーデンかぶれのMちゃんが、

いかにヤンソンさんの誘惑が美味しいか、教えてくれ、

時々みんなのリクエストで作ってくれた。

そのころの日本はバブル絶頂期で料理の世界は

各国の料理であふれていた。

いまではアンチョビーなど、西友でも買えるが、

あの頃は、それを買いに

広尾のナチュラルマーケットか、青山紀伊国屋にいくことが

また、バブル期の当たりまえのステータスだった。

 

で、ヤンソンさんの誘惑って

なに?

の会話にもどすが、

私が、答えたのは

 

うーん

ヤンソンは日本でいえば、鈴木とか田中とか、ゴロゴロいる名前。

この料理はスエーデンでいえば、

日本の肉じゃがみたいなものでしょう

知らない人がいないくらい、じゃが芋料理では極オーソドックスなもの

 

あっ・・そうなんだあ・・・と納得して、

試食をしはじめた。

それまで、不審な顔に満ちていたが

スーッと受け入れられたようで・・・

 

材料は、じゃが芋と生クリームとアンチョビ、タマネギだけ。

交互に重ねて、キャセロールで1時間焼くだけ。

素材は実に地味なのである。

でも、シンプルでおいしい。

これをこの料理名にした人は、一体どんな人なんだろ

 2805.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談だけど、スエーデンといえば肉団子を、

ジャムで食べる、これまた、日本人にはさらに不可解な一品かもしれない

いまでは、すっかり有名になった大型マーケットの

IKEYA イケヤ (スエーデンのアンテナショップ)

ここの食堂で食べることができるけれど、

確か残念ながら、このスエーデンの家庭料理

ヤンソンさんの誘惑はない。

おそらく日本人にはいわしの塩オイル漬けなるアンチョビの

のっかったヤンソンの方が口にあう

肉団子は、きっと辛子酢醤油でたべたいとおもうだろう。

ジャムはトーストじゃないの・・・きっとそう思うにちがいない。

 

 

 

 

 

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