絆って?

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昨年の大震災の折、随分と使われた言葉です。しかしこの頃私は「絆って何だろう?」と考えてしまいます。「がんばろうろう日本」の言葉もずーーーっと使われています。

最近瓦礫の処理を嫌がる人たちが出てきました。放射能の問題などもクリアーしている瓦礫でも嫌がっているのです。
昨日の新聞にアメリカの元特派員がコメントしています。
日本の絆の精神は色あせた。とワシントンポストが書いたそうです。震災直後日本国民が取った態度と、今の態度とは違ってきたというのです。日本国民の連帯意識が薄れ、団結して復興にかかると思っていたのに、震災前と同じく、政治は争いを続け、国民の事を考えず、人々は過度に放射能に反応している。
被災地に協力したいといっておきながら、自分達に直接影響が及ぶと拒否する。これでいいのか?これでは復興が遅れるばかりか、世界に対しても悪い風評が立ち、ますます日本の経済も復興も進まなくなる。とコメントしています。

シャネルの日本社長は、震災を題材に「田んぼの中の海」という本を出版しています。この本は欧州の人々に津波の実態を伝え、日本社会が抱える問題を描きたかったからだそうです。
その中で多くの自治体が、瓦礫の受け入れを拒否している事について、「どこに絆があるのか」と延べ、震災から1年がたち、連帯意識が失われた日本に警鐘を鳴らしています。

この二人のコメントで分かるように、今回の瓦礫受け入れ拒否については、それぞれ心配な問題があると思いますが、何とか復興を進め、新たな日本の出発を早く実現できないかと私は考え続けています。

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