2012年3月アーカイブ

昨年の大震災の折、随分と使われた言葉です。しかしこの頃私は「絆って何だろう？」と考えてしまいます。「がんばろうろう日本」の言葉もずーーーっと使われています。

最近瓦礫の処理を嫌がる人たちが出てきました。放射能の問題などもクリアーしている瓦礫でも嫌がっているのです。
昨日の新聞にアメリカの元特派員がコメントしています。
日本の絆の精神は色あせた。とワシントンポストが書いたそうです。震災直後日本国民が取った態度と、今の態度とは違ってきたというのです。日本国民の連帯意識が薄れ、団結して復興にかかると思っていたのに、震災前と同じく、政治は争いを続け、国民の事を考えず、人々は過度に放射能に反応している。
被災地に協力したいといっておきながら、自分達に直接影響が及ぶと拒否する。これでいいのか？これでは復興が遅れるばかりか、世界に対しても悪い風評が立ち、ますます日本の経済も復興も進まなくなる。とコメントしています。

シャネルの日本社長は、震災を題材に「田んぼの中の海」という本を出版しています。この本は欧州の人々に津波の実態を伝え、日本社会が抱える問題を描きたかったからだそうです。
その中で多くの自治体が、瓦礫の受け入れを拒否している事について、「どこに絆があるのか」と延べ、震災から1年がたち、連帯意識が失われた日本に警鐘を鳴らしています。

この二人のコメントで分かるように、今回の瓦礫受け入れ拒否については、それぞれ心配な問題があると思いますが、何とか復興を進め、新たな日本の出発を早く実現できないかと私は考え続けています。

今日は少し暖かくなったので、我が家の近くの小金井公園に散歩。
2月末には全く咲いていなかった梅の花が、少しは咲いてきたかと期待して出かけた。

まだまだ５分咲きではあるが、中には満開の梅もあった。
品種により多少の違いはあるが、例年ならほとんど散っている頃。でも今年の寒さで梅祭りはさんざんに終わり、気の毒だった。

今日はボランティアの人が居て、梅について色々話してくださった。小金井公園の梅林には
９６本、２９品種あるそうだ。

２月の時には人がほとんど居なかったが、今日はかなりの人出。皆さんカメラ持参で一生懸命撮って居た。
私も携帯のカメラで撮ってみた。カメラでちゃんと撮ったわけではないが、まあまあかなぁ？

見頃は今週末かと思う。梅林はうっすら香りがあるので、なかなかいいですよ。

今日は雛祭りです。子どもが大きくなって二人きりになると、だんだん大きなお雛様を出さなくなります。ほとんど立ち雛だけでした。

今年は友人からとても可愛いい猫のお雛様を頂きました。ですからこのお雛様だけにしました。陶器で出来ています。大きさは１０ｃｍ足らずですが、なんともほのぼのとしています。
お互いに好きな様にしているのが又いいでしょ。

夕飯に散らし寿司を作りました。これはずーーっと祖母が作ってくれた私の実家の味です。
中身の具材は豪華なものではありません。干し椎茸、油揚げ、にんじん、れんこん、かんぴょう、高野豆腐の６品。椎茸は少し濃く甘辛に煮ます。れんこんは甘酢で煮ています。高野豆腐も普通に煮ます。後の具材は全部一緒に煮ます。それを酢飯に混ぜるだけ。盛り付けて、錦糸卵とのりを散らし、紅生姜を添えます。

まぁ精進の散らし寿司です。でもこれをずーーっと食べて育ちました。結婚してもこれを作り続けています。蛤だけの吸い物と菜の花のおひたしがつきます。
実にシンプルなんです。デザートは、白玉入りのお汁粉です。

今日は土曜日でも部活があるので、こちらに来られない孫の所にも同じ物を届けました。
メールで「とても美味しく沢山頂きました。」とお嫁さんから嬉しい返事が来ました。
あちらはきちんとお雛様が飾ってありました。

日本の伝統行事食がだんだん薄れていきます。しかし是非続けていってほしいですね。