味噌煮込みうどん

お正月で孫娘が来ていた。
「学校の宿題で、何か郷土料理を作る事になっているけどバア何かある。」
と言われ、では私の故郷でよく食べていた、味噌煮込みうどんはどうかとすすめてみた。

群馬県は田んぼが少なく、畑が多いので、米があまり取れなかった。そっこで粉文化が発達している。うどんは良く主食になった。

私の実家で作るのは有り合わせの野菜と油揚げが入っていた。
長ネギ、きのこ類、人参等、
出汁汁にする時もあれば、水だけで煮ることもある。
油揚げが入るので、だしに一段とコクが出る。

打ち立てのうどんを野菜などが入った汁の中に入れて煮る。うどんだけ茹でておくこともある。
うどんが茹で上がると、味噌で調味する。少しトロ〜としてとても美味しい。

私が言う通りに孫娘は野菜類を切って、だし汁で煮込み始めた。そこに茹でたうどんを入れて調味し、味を見て「おいしいーーー」と喜んでいた。

こんな素朴な料理だけれど、家庭によって色々な味になる。醤油味の家もある。
私はこの頃豚肉を入れている。これも又美味しい。この時はだし汁ではなく、水だけにしている。豚肉から良いだしが出るから。

作りすぎて翌日、夫はこれを冷ご飯にかけて食べている。これも又美味しいらしい。
息子は熱々の煮込みうどんに、生卵をポンと乗せて混ぜながら食べる。
薬味は、七味唐辛子か粉山椒。

これからの寒い季節にぴったりの熱々の味噌煮込みうどんだ。
孫娘の宿題のお陰で、暫くぶりで食べることができた。